ACFアートサロン「先住民族との平等な社会をめざして〜世界のチャレンジに学ぶ」

「先住民族との平等な社会」をテーマに、行動する研究者 小野有五さんのレクチャーに世界で活躍するボーカルグループ、マレウレウのマユンキキさんをゲストに迎えクロストークを行います。お二人の活動だけでなく世界の先住民族の挑戦に学びます。分断に傷つく世界に今ほど平等の理念と実践が必要とされている時はありません。白熱のレクチャーとトークが研究とアートの境界を越えて行き交います。
▼出演者プロフィール
●マユンキキ|ボーカリスト・アーティスト
アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバー。マレウレウとして音楽分野だけでなく国内外のアートフェスティバルにパフォーマンス参加多数。アイヌ語講師、札幌国際芸術祭(SIAF)2017バンドメンバー(企画チーム)、SIAF2020ではアイヌ文化コーディネーターをつとめる。2018年よりアイヌの伝統的な入墨「シヌイェ」の研究を行う。第22回シドニー・ビエンナーレ「NIRIN」に作家として参加。

●小野有五|北海道大学名誉教授
1948年東京生まれ。東京教育大学で地質学を学ぶ(理学博士)。筑波大講師、パリ大学客員教授を経て、1986年より北大大学院で環境科学を教えながら自然保護活動を市民と行う。千歳川放水路計画を中止させ、第1回沼田眞賞(日本自然保護協会)を受賞。自然のすばらしさ、大切さを子どもたちに伝えたいと、『自然をみつける物語』(全4巻、岩波書店)を書き、産経児童出版文化賞を受賞。1987年、札幌で知里幸恵の遺稿集に出会い、2003年の幸恵生誕百年までに幸恵を全国に知らせようと活動を開始、知里幸恵記念館建設募金運動の中心になって働き、2010年、記念館完成。2003年より、旭川市でアイヌ語地名を平等に併記した看板の作成に携わり、これまでに35基の看板を建設。2005年、シレトコ世界自然遺産の認定時には、シレトコでアイヌ・エコツアーを始めることにより、世界遺産の管理委員会にアイヌの関与を認めさせる。2008年のG8洞爺湖サミットには、世界の先住民族を集めた「先住民族サミット」をアイヌの人々と企画、成功させた。2012年に北大を退官。研究者=運動者としての活動・思想をまとめた『たたかう地理学 Active Geography』(古今書院)の刊行や、長年にわたる氷河・気候変化の研究に対し、2014年、日本地理学会賞、人文地理学会賞、日本第四紀学会賞を受賞。北海道大学名誉教授。

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